一般的なトランジェント解析は、 (1)式を解く、LUMPEDエレメント問題にのみ対応しているものが多く、伝送線路やSパラメータデバイスを含む場合、等価回路変換などの手法が用いられます。しかしながら、信号源が広帯域のスペクトルを含む場合や等価回路が複雑になる場合などでは、等価回路素子に周波数特性を持たせるなどの必要性が生じ、汎用性や精度面で限界があります。周波数分散性をもつエレメントを扱う場合、いわゆるDistributed問題を扱う場合、正確には(2)式を解く必要があります。
(2)式を解く必要がある素子には以下のようなものがあります。
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ロスや分散特性を持つ伝送線路
結合線路
Sパラメータデバイス
複雑な数学モデル |
コンボリューション解析機能は、このような周波数ドメインでしか素子特性が表せないような素子が存在する場合でも、過渡特性をシミュレーションすることができる機能です。
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