【ハーモニック・バランス解析機能】
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ハーモニック・バランス解析機能には、一般的な波形ひずみや2信号特性をシミュレーションする機能のほかに、自励発振回路のシミュレーションも行うことができます。この機能は「HBオシレータ解析」として別メニュで用意されています。S・NAP-Harm,S・NAP-Proで使用可能です。 |
………歪波形とスペクトル……………………………………………… |
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………2信号特性と波形………………………………………………… |
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【自励発振回路解析(HBオシレータ解析)】 |
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ハーモニック・バランス法は元来回路中に信号源があることを想定した解析手法で、最初に回路に含まれる信号源を探し、その基本波および高調波成分について解析を行います。このため信号源を持たない自励発振回路のような問題はスペクトルを想定できずハーモニック・バランス法では解析が困難になります。そこで「HBオシレータ解析」では、図のように発振器の負荷に並列に電圧プローブと称する電源を取り付けます。電圧プローブは正弦波電源と基本波成分だけを通過させる特殊な抵抗からなっており、正弦波電源はハーモニック・バランスの基本周波数成分です。この状態でハーモニック・バランス法を実行すると、発振が安定したポイントで検出抵抗に流れる電流q(t)がゼロになります。このq(t)=0となるときのp(t)の周波数、電圧および位相が発振器の基本周波数です。高調波を含めた信号は負荷(LOAD)に集まりますので、負荷(LOAD)の両端では発振波形が得られることになります。 |
………発振回路解析例……………………………………………… |
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