電磁界解析サービスのご案内
概要
このサービスは、S-NAP/PCBおよびS-NAP/Wirelessの電磁界解析機能を用いて、プリント基板のノイズ特性解析やアンテナの特性解析、伝搬解析を行い報告書にまとめるものです。
プリント基板のノイズ特性においては、1つの基板だけを単体で解析するよりも、同一解析条件下で比較解析すると効率的です。対策A,B,Cのように少し異なる条件のものを比較解析すると相違点の影響を浮き彫りにすることができます。必要に応じて異なる種類の電磁界ソルバを組み合わせて解析を行いますので、シミュレータ開発メーカならではのサービスをご提供できます。
ご依頼手順
- お見積り 基板の層数やピン数などの情報とともに、info@melinc.co.jp までお見積りをご依頼ください。
- NDA締結(必要に応じて)
- データのご用意
- 問題となっている現象(できるだけ詳しく)
ご用意いただくデータ
<プリント板解析の場合>
- プリント基板データ(ODB++フォーマット)
- CSVファイル記述の部品表
- 回路図(全体図または部分的)可能な限り
- 対策部品などがある場合は、それらのSパラメータデータまたはSPICEデータ
<アンテナ解析の場合>
- アンテナ構造(寸法図またはSTLフォーマット)
- 複数ある場合は、配置など
部品表
R,L,Cに関して「参照名,値」で記述されたCSVファイルを用意してください。
半導体やコネクタなどの部品は後で設定しますのでなくても構いません。
<例>
R1,10k
R2,100
C1,0.1u
L1,33u
U1,74LS00 ← なくても可
CNT1,xxx ← なくても可
問題となっているポイントの例
例1]A点に静電ノイズを加えると、UxxICが誤動作する。
例2]B点にケーブルや負荷を接続したとき、UxxICが誤動作する。
例3]基板上部からRFノイズを照射すると、500MHz, 700MHz, xxMHzで誤動作する
例4]電源のDCDCコンバータの高調波ノイズが、端子に現れる(伝導ノイズ)
例5]モータのスイッチングノイズがAMラジオに混入する。
など
解析イメージ
以下は比較解析のイメージです。
電源端子に ① はコモンモードフィルタが入っている場合とそうでない場合のCPUの電源端子のノイズレベル比較です。
② はノイズ対策前後の基板におけるRFノイズによる部品端子に発生する誘導電圧の比較です。
① 静電ノイズ対策部品の比較(CMF)
② RFノイズ照射比較
③ 貫通電流比較例
<プリント基板例>
- ケーブル有り無しの比較
- 同時スイッチング有り無しの比較
- 静電ノイズ印加位置の違い
<3Dアンテナ系>
- ワイヤレスマイクの持ち位置の比較(3次元SIM)
- アンテナ位置や障害物による伝搬特性の相違(3次元SIM)
など
解析項目
- 端子電圧、電流、スペクトル
- インピーダンス特性
- 電流分布
- 遠方電界強度
- 近傍電磁界分布
関連ノイズ項目
静電ノイズ、スイッチングノイズ、伝導ノイズ、放射ノイズetc
解析サービス終了後
解析後以下の有償サービスもご利用いただけます
- プロジェクトファイルの提供(有償)→ご利用
- レンタルでのS-NAPのご利用